シェア・ジャパン出版
私は誰か
私は誰か
■ ベンジャミン・クレーム 著
■ 石川道子 訳
■ 発刊日:2000年5月1日(初版)
■ 体裁:B6判/163頁
■ 定価:800円+税+送料
■ ISBNコード:4-916108-09-4

 人はなぜ生まれ、何のために生き、どのような存在なのか…、そして、私たちがまだその存在すら知らない、世界大師と覚者方の降臨の事実など…その情報の源である不朽の智恵の教えを分かり易く、質疑応答形式で説明。巻末には用語解説も掲載。

(本書は『マイトレーヤの使命第3巻』第4章「不朽の智恵の教え」を単行本にしたもの)
目次

序文 / 秘教 / 教えの源 / 神 / エネルギー / 七種の光線 / 再生誕と輪廻転生 / 原因と結果の法則(カルマ) / 進化の大計画 / デーヴァ界(天使界)の進化 / 進化とイニシエーション / 覚者方 / キリスト / アンチ・キリスト / 人間の発祥 / 瞑想と奉仕 / 霊性 / 将来の変化 / 付記 / 語彙集

序文

 すべての時代に、あるいは例外的な危機の時に、人類が次の進化のステップを踏むことができるように、必ず偉大な霊的教師が世界にやって来られた。そのような方々はヘラクレス、ヘルメス、ラマ、ミトラ、ヴァイアサ、クリシュナ、孔子、ゾロアスター、シャンカラチャリア、仏陀、キリスト、モハメッドというような名前で知られている。そしてそれぞれが一連の教えを説かれた。そしてそれらの教えの中心的な共通のテーマは『正しい人間関係』である。

(中略)

 この共通の叡知の源泉は世代から世代へと受け継がれてきた古の霊的教えの体系であり、『不朽の智恵の教え』として知られる。秘教の科学として(つまり一般の人間の理解を超えたところにあるという意味で)、それは人間と自然界の進化過程についてエネルギー的な観点から体系的な包括的な説明を提供する――宇宙がいかにして存在するに至ったか、どのように働くのか、その中での人間の位置は何か、等。『秘教(エソテリシズム)』として呼ばれるこれらの教えは、最高の霊的源から放たれる様々なエネルギーを扱う術でもある。
 これらの教えが舞台の背後から次々と文明を形づくり導いてきたのであり、人間のあらゆる努力における、それが科学の分野であれ、政治であれ、芸術であれ、宗教であれ、すべての大きな進歩につながったのである。

 不朽の智恵の教えが最初に西洋で一般の人々に紹介されたのは1875年頃、ヘレナ・ペトロヴァ・ブラヴァツキーの独創性に富んだ作品、『秘密の教義』と『ベールを脱いだイシス』によってである。ブラヴァツキーは歴史と人間の進化に、「新しい」展望を紹介するために神智学協会を創立した。この教えの中間期の段階のものが、「チベット人」として知られた智恵の教師(覚者)との共同作業を行ったアリス・ベイリーによって1919年から1949年にかけて明らかにされた。思念伝達【テレパシー】のオーバーシャドウの過程を通して、ジュワル・クール覚者は世界とその未来について膨大な情報を伝えられたのである。
 1974年以後は、英国の秘教徒であり画家である、ベンジャミン・クレームがさらに次の段階の智恵の教え、特に来るべき新しい時代の世界教師、キリスト・マイトレーヤの降臨に関する啓示の源である。この情報をベンジャミン・クレームは覚者の一人との一瞬一瞬絶え間ない思念伝達【テレパシー】の接触を通し得ているのである。

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