■ ベンジャミン・クレーム 著 ■ 石川道子 訳 ■ 発刊日:2002年5月1日(初版) ■ 体裁:B6判/358頁 ■ 定価:1500円+税+送料 ■ ISBNコード:4-916108-11-6 |
本書は、ますます増え続ける様々な不可能に思われる問題を抱えた世界への唯一の根本的解決法を提示するものであり、もし私たちが地球人類の滅亡を阻止したいと思うなら、本書を真剣に読まなければならない。そして私たちの心に染みついている“競争”を“協力”に置き換えなければならない。覚者は次のように語っている。 「人は競争という毒物から自分たち自身を解き放たなければならない。それがグラマー(錯覚)であることに気付かなければならない。実際そうなのであるから。そしてすべての人間の一体性を悟り、「全体的な善」のために協力を喜んで受け入れなければならない。協力と正義のみが人間を彼ら自身がつくり出す大惨事から救うだろう。協力と正義のみが彼らの未来を保証するだろう。これがそうであることを考慮するならば、人間は、救済へのカギとして、協力を受け入れる以外に選択肢を持たない。 |
謝辞 / 著者序文 / 第1部 協力の術 / 第2部 グラマー / 第3部 和合(ユニティ) / 他 |
本書は、昨年出版された私の書『大いなる接近』と同様に、三つの独立した、しかし関連した部分で構成されている。各部は私の師である覚者による説得力のある啓蒙的な記事と、その後に私の講話または解説が続く。これらの基調講話は米国のサンフランシスコ、オランダのケルクラード、日本の滋賀県での研修会で提供されたものである。そしてそれらの講話から生じた様々な、膨大な量の質問がその後に続く。 この本の題名となった第1部では、人生への全く対立したアプローチの仕方、対処の仕方について詳細に検討する。人間の競争精神を動物王国にまでさかのぼり、人類が進化するにつれてそれが徐々に協力によって置き換えられてきたことを示す。 第2部のグラマーの問題では、絶えず存在するイリュージョン(錯覚)の問題に取り組む──グラマーはアストラル/情緒界における錯覚である。それはリアリティ(実相)の真実を大多数の人類から隠している霧であり、世界の苦痛と苦悩の原因であることを示す。 第3部の和合(unity)では、まったく新しい観点から和合という理念を検討する。すなわち和合は、宇宙全体のすべての原子のアイデンティティーと相互関連性を反映するものであるから、意識しようがしまいが、われわれすべてが追求している基本的な状態である。協力は和合の一側面として考えられ、和合の達成に欠くことのできないものである。協力と和合は魂の特性として示され、人類がいのちのリアリティ(実相)を把握するにつれて、それはますます明らかになっていく。そしてそれは今日われわれが直面する多くの問題の解決のための必須条件として示される。マイトレーヤと彼のグループである覚者方の一団の教えと彼らの規範がわれわれを鼓舞するに伴って、人類がこれらの問題を克服し、そして進化の旅路を嬉々として続けていくことは疑いの余地がない。 (以下略)2002年2月 ロンドンにて ベンジャミン・クレーム |